このレビューはネタバレを含みます
勿体ない!
ループもの大好き。
上映時間:29分 と見やすいショート映画。
主人公の黒人男性は、通りすがりの人の扉を開けてあげるナイスガイ。
そんな彼が理不尽に殺されタイムループに囚われる。
最初の内容は明らかにBlack Lives Matterの事件を揶揄する形。
そしてそれ以降のループでは、そんな簡単に殺されちゃうのかい?って展開で、
下手に抵抗したからじゃなく、抵抗しても抵抗しなくても、逃げても逃げなくても殺される。
こんな世界ならヤバいよアメリカ。
そしてループを抜けるために毎回自分を殺す白人男性と笑いながら話し、握手をする。
対話で解決、良いオチだ。
と思ったのに、何でここで終わらせなかったんだろう。
結局は殺してる白人男性もループしていた。
「ありふれた差別意識のある白人」だと思ったら
「特殊なレイシスト」だったってオチ。
これは差別意識のある人に刺さるのかな?
殺人までするトチ狂った思考に共感できず、自分はこいつとは違う、
で終わっちゃうんじゃないかな?
「黒人は犯罪を犯す」と言う白人男性に対して
「中には犯罪を犯すやつもいるがそうじゃないやつもいる」という黒人男性。
でもオチが「話し合っても分かり合えないレイシストもいる」じゃ救われない。
人種差別を進めたい訳じゃないはず。
最後で台無し。