このレビューはネタバレを含みます
黒いか白いかでここまで違うか。
話す言語、背格好は同じ。
色が違うだけ、ただそれだけ。
黒いだけで、ただ家にいることすら、外を歩く平和すらない。
もう100年ほど経っているのに?
彼ら自身は、肌の色の違いで何かし、されたわけでもないのに?
黒人が白人を無差別に否応もなく殺した事件がここ最近であったか?
でも、日本ですら「白は純白、黒は悪」みたいな根源の認識みたいなのは未だにある。
それは悪い使い方をしてない人たちの生活にでも根付いている。生まれた時から。
そういう所から来ているのだろうか。
ただ、日本が平和で安全だからこういう事件を目にしないだけで、文化や歴史が違えば目に見える「白が正義、黒が悪」になるのだろうか。
たった30分の作品だったし、背景やセット衣装はCMチックなカジュアルなものだが、
終盤には息を呑んでいた。
クレジット前の字幕、考えらさせられるものがある、だが何も出来ない、きっと緩やかに変化はあるだろうが、前者の根底を覆す力はきっと無い。それほどに根深い。
それを知り得ていなくとも知っているからこそ苦しくなるほどの30分だった。
カジュアルに鑑賞した人々が、ガラリと変える革命を起こしてくれたらいい。平和的に。
そんな風に言えるほど私も他人事になってしまっている。
黄色で良かったな、になってしまう。
ただやるせなく、悔しい、なにが!どうして!それはきっと幾度となくやり尽くされたはずなのに起こってしまった惨劇。