reb

コットンテールのrebのレビュー・感想・評価

コットンテール(2022年製作の映画)
3.1
妻を病気で失った作家、兼三郎は、遺言に従って英国北西部にあるウィンダミア湖に、遺灰をまくため息子夫婦と孫とともに旅に出る。
リリー・フランキー演じる兼三郎は、無口で偏屈で不器用。妻を愛しながらも、彼女の介護には後悔も残る。
息子との関係は以前からギクシャクしており、間を取り持ってくれた妻はもういない。
結局、妻に導かれるように遠いイギリスの地へと旅に出たことで、異国の見知らぬ人たちの温かさにも触れ、自分を見つめ直すことができた兼三郎。
本作が長篇デビューのパトリック・ディキンソン監督。日本の留学歴があるそうだ。
寡黙で胸の内を明かさないという自身の父との関係を投影したという。
最後に、妻がいつも身につけていたウサギのペンダントを、嫁にあげてくれと息子に手渡す兼三郎。
映画的には感動するエピソードだけど、ぶっちゃけ、もらっても嫁は絶対つけないだろうなぁ。
reb

reb