ぽっぽや

ゆるキャン△のぽっぽやのネタバレレビュー・内容・結末

ゆるキャン△(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ゆるキャン△の映画化としては完璧だった。
アニメシリーズのオマージュ演出、オマージュの中に時の流れを感じさせる演出もあり巧妙だったなと感じた。飯テロ、風景、過去作の経験(高校時代のキャンプの経験)を活かしたストーリー進行など、ファンが観たいものは全部詰まっていてこれだけでもシリーズファンとしては観に来た価値があった。
それでいて、作品単品でのストーリーのテーマが明確だし、それに対するアンサーまで完璧だった。
大人になったらなんでもできる、確かに高校時代の自分はもっと色んなことができると思っていたし、大学卒業間近で就職先も決まった今の自分からすると映画の中で彼女達が語っていた様に夢見てたなーって感じる。
でも、できる範囲で精一杯あがいて努力すれば、一見不可能かもしれないと思っていたこともできるかもしれない。そんなメッセージは社会に出る直前の自分には凄く響くメッセージだった。
また、キャンプ場のテーマだった再生も人間関係の再生とか地域の再活性化とかそういうところまでかかってるのはいいなとおもった。
若干マイナスポイントはやっぱり映画館で観る意味は薄い。
冒頭の花火とか風景とかフルスクリーン、映画音響だからこそ映えるシーンは無くはないが、それでも映画館で絶対観て欲しいとまではいかない。
ただ、尺が長いから集中して観るという意味では映画館の方が適しているかもしれない。
ゆるキャン△ファンに限らず、学生から大人まで幅広い世代に観てほしい作品だと感じた。
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