漱石枕流

底知れぬ愛の闇の漱石枕流のレビュー・感想・評価

底知れぬ愛の闇(2022年製作の映画)
3.7
鑑賞を始めてすぐ、なんとも言えないものを感じた。この作品の主人公は、目が届く範囲で妻が浮気をしていても、感情を露わにしないのだ。現実の世界が舞台なのに、下手なファンタジーよりも現実感がない

なので、アナ・デ・アルマス目当ての鑑賞だったのにも関わらず、ベン・アフレックに目が奪われた。じつに上手く演じているので、この人物像はあたかも本当に存在している人物のように感じられた。

惜しいのは、終盤に入って普通のサスペンスドラマになってしまったこと。興醒めはしなかったが、締めくくりとしては? 調べてみると、原作は曖昧な結末らしいとのこと。くっきりしたラストに変更したということだろう。

ところでストーリーには関係ないが、ふたりの一人娘が大きな声で歌うシーンがやたら印象的で、ついにエンドロール前にまで登場! 意図がよくわからないが、とりあえず板挟みになってしまったAlexaの労をねぎらいたい(笑)

[オリジナル音声+日本語字幕]2024/12/25 U-NEXT
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