良くも悪くも自主制作映画感が抜けない
庵野秀明監督のエヴァ以外の過去作品もこんな感じなので、意図せずなのか、あえての外しなのかは分かりませんが、やはりこういう感じよねという雰囲気でした。
一文字の顔の傷やあの二人組、技にBGMと仮面ライダー愛は伝わってきますし、庵野監督の良さである一枚画の強さは随所に出てくるので、普通以上・期待値未満といったところでした。
(仮面ライダーの一話を観ておくと、あぁと随所にリスペクトは感じると思います)
最後のまとめ方やエンドロールは好きですけどね。
とはいえ、世界観やキャラクターの説明不足は否めず。謎があるというよりは記号と化したキャラクターが点在しており、アイツなんだったの?というのがちらほら。。。
4〜5話くらいのドラマをドッキングしたような構成でもあるので、映画という尺に対して私には展開が早すぎるのかもしれませんが。
2号ライダーもチョロいし、各怪人も強敵感が薄いのは致命的でしたね。
昭和仮面ライダーは改造人間という悲哀を持ったドラマ性も魅力なのは充分承知していますが、全体的にもう少し熱く、少年心をくすぐるような料理をして欲しかったな…という気持ちです。