映画好き大学生の独り言

シン・仮面ライダーの映画好き大学生の独り言のネタバレレビュー・内容・結末

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

楽しく観たけど、面白くはなかった。
シンウルトラマンと似たような感情

昭和特撮ヒーロー好きとしては、非常に楽しく観た(特に前半)。全部は言及しないけど、仮面ライダーオマージュが溢れていて、痺れたし、震えたし、アツくなれた!

今20歳だけど、幼少期にレンタルで昭和特撮ヒーローを浴びるように観ていたから、思い入れはリアルタイム世代と同じくらいあると思ってる。

緑川博士、似すぎてびっくりした。

冒頭の蜘蛛オーグのくだりはそのまま過ぎて鳥肌たった。ジャンプしている空中の体勢を見せてくれるあたり、今のライダーには無い懐かしさをたくさん感じた。そしてダムの戦いでライダーのテーマが流れて発狂した。しかし、このシークエンスレベルで強いこだわりを持って撮ってるところは見当たらなかった。

ショッカーのオーグのデザイン全部良かった。フィギュア欲しい。蠍オーグが弱過ぎ&雑過ぎたのはびっくりしたけど、蜂オーグのデザインに愛を感じた。手や顔もその生物っぽくなってるのも良い。

本郷猛が脚を折って2号にバトンタッチするのは"あのエピソード"なんだろうな。

エンドロールで主題歌メドレー流すのは反則。

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以下、不満だったところ…
①ガンバライド並みのCG(蝙蝠オーグ戦、蜂オーグ戦、2号との対立、バッタオーグたちとの対決のとき)。流石に不自然だし、前半をこだわって撮っていた分、ノイズになった。こだわっていたところと、そうでないところ、ライダー愛を感じたところとそうでないところの差が凄すぎて、

②一文字隼人の掘り下げが無さすぎる。1号も2号も良いなと思わせて欲しかったのだが、本郷猛にフォーカスし過ぎて2号に思い入れを持てないまま終わってしまった。

③立花と滝がモブ。彼らはライダーを利用する人間ではなく、協力者であって欲しかった。滝には生身で戦って欲しかったし、おやっさんも数少ない理解者としてそばにいて欲しかった。神永…っ?


④変身ポーズが無い。シリアスで地味な初期1号から、明るくなるはずの2号へ移ってから流石に変身ポーズはして欲しかった。ずっと暗いテイストのままだった。マスクをライダーマンのように脱着するのも…。

⑤ロボット刑事Kは何だったの?前日譚の漫画を読めば分かるのかね?大好きなKがなぜショッカーについているのか。

⑥怪人に殺された人間は溶けるけど、怪人そのものは爆発して欲しかった。もちろん全部とは言わないけど。

⑦『シンウルトラマン』もそうだけど、特撮ファンとしては熱くなれたし、楽しく観た。しかしノスタルジーに過度に依存するつくりは映画としての面白さとはまた別問題。

マヨネーズがかかってないお好み焼きみたいに、美味しいけどパンチは無かった。