Noir

シン・仮面ライダーのNoirのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
4.0
優しさと信頼を受け継ぐもの。

本郷猛と緑川ルリ子は、クモオーグに追われ、ルリ子はその戦闘員に捕まってしまう。

しかしバッタオーグに変身し、戦闘員とクモオーグを倒した本郷は、更なる戦いに巻き込まれていく。

シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース4作目。

1971年に放送された「仮面ライダー」が庵野秀明によって再構築された注目作。

僕は「BLACK RX」以降の生まれで「クウガ」が始まった頃には小学校の高学年。

もう気持ち的に特撮は卒業していて、あまりシリーズに馴染みがなかったが、最近になって配信作品の「アマゾンズ」や「BLACK SUN」を見ているという状態だ。

ややチープに見えるCGアクション、棒読みや独特のセリフ回しは健在。

庵野作品もだいぶ見慣れてきて、あえてそうしているということも分かるようになった。

恐らく庵野秀明のフィルターがなければ評価はかなり低くなっていたかも。

バッタにしてはもの凄い跳躍力でクモオーグと2号との空中戦は見所。

流されるまま力を手にした本郷猛はエヴァの碇シンジそのものだ。

そこまでヘタレではないが、何故ああいう人たちは何かを失わないと動けないのだろうか。

そこまで詳しくもなく、余分なドラマも省かれているのでちょっと置いてけぼりにされた感。

「シン・ゴジラ」がいかに出来すぎていたかがよく分かる。
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