シン・仮面ライダーのミリのネタバレレビュー・内容・結末

庵野はこれがやりたかったのかと思うと残念。原作や石ノ森章太郎へのオマージュに面白いものもあったけど、そんなことより作品としての根本的な楽しさが弱い。

まず、わざとらしいチープなCGがきつい。シンウルはまだ味として楽しめたけど、今回は作品自体のテンションと合ってない。というかこの映画のテンションがよく分からない。コウモリオーグからサソリオーグからハチオーグまで明らかにギャグのテンション。ジムリーダーみたいに待ち構える上級構成員との戦闘システムもギャグ過ぎるし、全然世界が見えない。なのに本郷とルリ子だけは永遠にシリアスで真面目なテンションだからすごい困る。

1番辛いのがアクションが全然かっこよくないこと。しかもダサいCGか真っ暗で何も見えないシーンばっかり。サイクロンとか敵オーグのデザインとか超良いんだからスーツアクションでもっと魅せてくれれば良かったのに。。。。

あと本郷は誰かを助ける力が欲しかったとは言うけど、父親の話もこの規模の映画にしては取ってつけた感強すぎてチープ過ぎるし、ただルリ子のために頑張ってるようにしか見えなかった。ただルリ子のためって振り切るなら良かったかもしれないけど、そうでも無いからどうしようも無い。

キャラ配置から専門用語羅列から補完計画までエヴァ過ぎるのは良いけど、原作ライダー世代のおじさんはナントカ世界とか置き去りじゃないのかな。だけど原作オマージュたっぷりとチープCG。誰に向けて作った映画なんだよ！！

これだけ言ったけどなんか嫌いにはなれない。