えんびふらい

シン・仮面ライダーのえんびふらいのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.8
結論から言うと、「シン・ゴジラ」に劣るが「シン・ウルトラマン」よりは断然好きな作品だった。

自分の中で「シン・ウルトラマン」の明確な欠点であった"虚構と現実の融合比率"は、虚構に振り切っているにも関わらず妙な人間臭さが感じられ良かった。これは役者陣の演技が功を奏しており、池松壮亮の力への葛藤、浜辺美波の強さと儚さのバランス、柄本佑の二号像が素晴らしすぎる。個人的にファンである西野七瀬もオタク的庵野監督独特の台詞回しを落とし込んでから話している感じがあって惹き込まれた。

アクションはCG安っぽいなあとか、構成があまりにも単調で映画向きじゃないなとか、「え?お前ラスボス??」となるところとか映画としての完成度は決して高いわけではない。
けど冒頭10分の"一体何を見せられているんだ感"から、終盤のエモーショナルな展開までオタクの熱量に押し切られた。
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