シン・仮面ライダーのイルのネタバレレビュー・内容・結末

子供の頃、仮面ライダーはよく見ていた。子供だからよくわからない話の流れや、キャラクターの人間関係はまったく知らないし、見ていた(覚えてる)のはアクションシーンだけ。大人になった今ではそれなりに話の中身もあってほしいけど、なくてもアクションにハマればおーるおっけー
それでいえば、今回のシン仮面ライダーは中身があるように感じなかった。無理やり悲壮感出して同情をもたせたあとに、どうでもいい人間がでてきて、どうでもいい計画を阻止するために憤慨して、案外あっさりと計画は果たされて、はい、信念がある仮面ライダー、強いですね！みたいな。要は、誰にも、何にも、感情移入できなかった。というかしたくなかった。
映画1本にストーリー性のある物語を収めるのは難しいかもしれないけど、なんだか終始押し付けられた感があって、中盤くらいでは萎えてしまった。
いっそ振り切って戦闘シーン盛りだくさんなら楽しく見れたかも。血が飛び散るリアリティある演出がとてもよかったから。ライダーキックはこれでなくちゃ！と思えたから。ハチとサソリのシーンもよかった。あとは覚えてない。
何かを求めるのがいけなかったのか、と考えたが、シン仮面ライダーと言う割に、仮面ライダーのどの要素にも振り切れていない庵野監督が悪いということにする。