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極端なアップの連続、序盤からの表面上の情報量の多さは、仮面ライダーをいかに現実感ある存在に見せるかという部分に貢献している。
本郷とるり子、一文字に絞ったドラマ作りで、全体の世界観や世間のリアクション(ニュースや一般人の描写)といった第三者目線を完全に排除。画も引き画はめったに見せない。
それは当然で、引き画や世界観、社会情勢を描写した瞬間に、仮面ライダーという、けったいなプロテクター、冗談のようなヘルメットを被ったバッタ男のリアリティは霧散してしまう。感じるのは日曜の朝のライダー感だけである。そのためドラマを絞りに絞り、ミニマムな物語しか語らないというのは大正解である。往年のBGM編曲など格好よく見せるところは見せている。