白菜

Blue Island 憂鬱之島の白菜のレビュー・感想・評価

Blue Island 憂鬱之島(2022年製作の映画)
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レビューを書くか悩んだが、忘備録として。

文化大革命・天安門・雨傘運動と香港人の歩んだ民主主義運動の歴史に、六七暴動という香港の中国回帰運動の歴史を併記して現在の混沌とした香港を描く。
雨傘運動から逃亡犯条例成立→昨年より天安門集会が開催出来なくなったニュースは記憶に新しい。

過去映像・再現映像・再現映像を演じる現在の若者の活動と、当時の当事者たちの現在。
時間軸も複数に渡っており、登場人物も
演者→本人→素の演者→本人と素の演者との対話
と多角的な為大変分かりにくいが、香港の現在地を発信した事とそれを上映する決断をした映画界に敬意を表したい。

忘れずにいる事、声を上げ続ける事の難しさ。20年後、この事実はどう意味付けられているだろうか。
日常を取り戻したかに見える街のあちこちに残る抗議文を塗りつぶした跡が、完全に消えてしまわない事を願いたい。
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