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そして、バトンは渡されたのyukaのネタバレレビュー・内容・結末

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ご縁があってジャパンプレミアに
参加させていただきました。

血の繋がらない父娘と
血の繋がらない母娘のお話。
声を抑えながら泣いたので
すごく疲れましたが、
とても心温まる家族のお話でした。

誰かのために自分の人生を費やす、
それはその人にとって
生きる希望であり、生きがいであり、
すべてにおいて原動力となる。
血の繋がりなんて、
一緒に笑いながら過ごした毎日からしたら
薄っぺらいものなのかもしれない。

みいたんのために生きると決めた、梨花。
みいたんを愛し抜くと決めた梨花を
応援したい、泉ヶ原さん。
優子を責任もって育てると決めた、森宮さん。
幾重もの愛情が積み重なって
優子はとても優しく笑顔が絶えない女の子に
成長していく。
みんなの愛の結果が
優子という女の子の人柄に現れたと思うと
感慨深い。

梨花の優しくて悲しい嘘、
それは優子にとっては
悲しいことかもしれないけど
梨花の強い思いに心が震えた。
幼いみいたんに
ずっと生きてて欲しい、と
そう、言われた時の梨花の表情は
今思えば、
嬉しくも悲しい表情だったように思う。

優子を育てていく、という役割を
もらえたという、森宮さん。
最後の最後まで立派なお父さんだった。
バージンロードを歩き、
早瀬くんに
バトンを渡したよ、と
タイトル回収もよかった。

なんといっても
永野芽郁さんの人柄が
梨花に育てられた優子そのもので、
素晴らしかった。
もう一度映画館で観て
感動の涙を流したいと思います。
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