モズク

そして、バトンは渡されたのモズクのレビュー・感想・評価

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
3.6
とても頭の良い作品だと感じた。
他の方も書いている通り、1番の魅力は俳優陣の演技だと思う。
石原さとみは、憎めない悪女?にはピッタリの役者さんだなぁ。
それに加えて脚本や演出が丁寧で、メインのストーリーを展開しつつショートストーリーを散りばめ、場面がしょっちゅう変わる構成なのに、混乱なく観ていられた。2時間超退屈しないで最後まで観られたのはこの巧みさにあると思う。

ただ、泣けるか、というとうーん…という感じ。
多分、作中の誰かに近い経験をしているとグッと来ると思う。
自分はどの経験もないので、泣けるほどキャラに入り込めなかった。ありきたりにしないために設置したギミックが、感動というこの作品の1番大切な部分に制限をかけた気がする。でも、この仕掛けがなかったら凡作だったろうな。自分は泣いただろうけど。
モズク

モズク