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そして、バトンは渡されたのKのネタバレレビュー・内容・結末

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

海外で暮らして「ホームシック」になるにあたって、色々考えさせられる内容でした

「二十歳になったら」じゃなくて「結婚するまで」っていうのがなるほどなあというか、ひとりぼっちにならないように、愛で繋ぎ止められてきたんだなあ、私の今の境遇も相まって結局人は「家族」とか「日常」の幻影を追って「絶対」を求めて、人の愛を探究し続けるのでしょう知らんけど

石原さとみの役、血縁のない子供にあれだけの愛情を注げでしまう母性の狂気みたいなのを感じた。手紙を隠すっていうエゴに塗れた行為をして、母親と呼べるのかとか一瞬立ち止まって考えたけど、”実際の”親子関係でもそんなことはザラで、寧ろそういう裏切りと赦しを繰り返して家族になっていくんだよなあとか考えると、リアルだったな。

ていうかなんか愛ってなんだろうとかも考えさせられた。「〜の父」とか「〜の嫁」とかそういう肩書きが与えられないと真っ当できない愛は果たして愛と呼べるのかとか。出逢えたこと自体を奇跡と呼ぶのは心許ないらしい。血縁がなかったらそういうのに頼らざるをる得ないのかもしれないやはり。結婚願望必ずしもなかったけど「家族になる」決意みたいな感じで考えるとなんか見方変わるなあ。

「娘さんを僕にください」的演出、炎上してそうだなあとかは思ったけど本質はそこではないので私的にはおけ
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