遊

田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版の遊のレビュー・感想・評価

-
2回目だけど、1回目うちで観たときはめちゃくちゃ寝てたんだということが分かって良かった
ベルイマンとか遠藤周作の沈黙とか、「神の不在」ってテーマは自分が無宗教で居る間はいつまでも根っこの部分は感受できないのだろうなという予感はする

でも、宗教という文脈を取り除いても、「自分一人が必死こいてなにか大きなものを保つために頑張ってるのに、自分が保とうとしている中に居る人々にその行為を非難され攻撃される」という構図、そして「誰に頼まれたわけでもないのに自分はなぜこんなことを苦しみながら続けるのか」という恐ろしい自問に陥るプロセスは、なんだか自分の今までの人生にもあったような気がしてくるから、主人公の眼球がだんだんと狂人のソレに変わっていくさまを固唾を呑んで睨み続けてしまう
遊