Filmarks試写会にて。
ストーリーはシンプルでわかりやすかった。
ヴァレンティナは、両親、親しい友人に恵まれているのは良い事だが、外出先でLGBTと知れた途端に冷たい扱いを受ける日々。
母親にはかわいい娘でしかないし、父親は新しいパートナーには話しているが、その両親には伝えにくい様子。
信心深いからとも言っていたが、やはり敬虔なクリスチャンには受け入れ難い事なのか。
ヴァレンティナに手を出そうとした弟がどう考えても悪いのに、LGBTだと判った途端、逆ギレしてあらゆる手立てで、更に酷い嫌がらせを重ねる兄。
同性愛者である友人のジュリオも生きにくそうだが、生まれもった性を変えるよりは、受け入れられるのか?
クリスチャンでは無いので、その辺の宗教観はよく理解できなかった。
こんな目に遭ってもヴァレンティナは、ましな方なんだろう。
日本では、良くも悪くも無関心な風潮のおかげで、こんなあからさまな嫌がらせは少ないのかな。
自分の近くで普通に働いていた人がLGBTだと後から知ってびっくりした事もあった。
でも多少驚きはすれど、その人を排除したり、傷つけようとまでは全く思わなかったし。
ブラジルのLGBTのドロップアウト率と平均寿命は信じられない数値。
宗教とは切り離し、柔軟な理解者が増える事を願うばかり。
作中のヴァレンティナは、もっとチャーミングてかわいいのに、チラシの写真うつりがイマイチで残念。