サンタバーバラ国際映画祭にて。

トルコ国境付近のブルガリア、夫も職も失った主人公スヴェトラ、唯一の楽しみは狩猟と亡き夫の墓参り。

古い価値観でガッチガチの村の人々はなぜ彼女が新たな夫を持たないのかと思ってるらしい。そんなコミュニティに一人の難民がやってくる。

古い考えと偏見による難民への視線がきついのだけど、この映画どこかコメディのようにすっとぼけた描き方されてて、所々笑いそうになる。

ドイツを目指してやってきた難民バンバも天真爛漫、一生懸命人々となじもうとしている。純粋に人として交流している。
そんな彼も一人でやってきたのは理由がある。壮絶な過去があったんだな。

人々にオープンなバンバとよそ者に警戒する村人の態度が対照的。村人は他にも難民が近辺に来ていて悪さをしていると聞いているからなんだろうけど。

バンバの態度が徐々にスヴェトラを変えていく。

偏見を取っ払って人として向き合いましょうよという映画だった。
モノクロでテーマは社会派っぽいがバンバのキャラクターのおかげで見やすいコメディふうになっていた。