さーやorべりす

泣いたり笑ったりのさーやorべりすのレビュー・感想・評価

泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)
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家庭環境の違う家族の父親二人が結婚すると家族に打ち明けて結婚式が無事行われるのか、その間の出来事を描く映画。
同性婚としての家族の指摘だけではない労働者家族や裕福な家族の違いもあった。
孫もいるおじいちゃんが目に涙をためて男のことがどれだけ好きで大切なのか、素晴らしい人で大切であるのか、愛に溢れる気持ちを話すシーンは何歳になっても好きになれる、こんなにも人を深く愛せる一人の人間が羨ましくなった。
昨今「二人が良ければそれで良い」という結婚が正解になってきている気もするけど両家族を幸せにしたいという考え方だからこその映画でした。
「父さんを尊敬しているのは変わらないけど不快なんだ」という言葉、不快という気持ちは父親のせいではなく不快と感じた側の問題であることを指摘するシーンも印象に残った。

最近、W杯でカタールが同性愛を禁止していることでONE LOVEという腕章をつける動きが海外ではあったけどそれをつけるとイエローカードになるということでつけて出れなくなった、その抗議を込めて口を抑える写真をとったドイツチームが話題になっていましたが監督さんはこの映画に政治的な思想を入れて作ったわけではないと話してました。