泣いたり笑ったりの作品情報・感想・評価

「泣いたり笑ったり」に投稿された感想・評価

イタリア映画祭2021の5本目。
裕福な家庭と労働者階級の家庭が共に休暇を過ごす。だが父同士が再婚すると突然伝えられる。家族には反対する者もいるなか、無事に結婚式は出来るのかという話。

今回のイタリア映画祭で1〜2位を争うほど好きな作品。
親の再婚を反対する理由が必ずしも同性愛嫌悪とは限らないことが描かれていて、子視点ではこういう悩みもあるのかと頷かされる。
本作の良さは観なけりゃ伝わらないが、邦題どおりの泣いたり笑ったり出来る素晴らしい映画だった。

両家の家族が陽気に踊るシーンなんかもわざとらしくない自然な導入でかなり良いし、そんな中で淀んだ表情で孤独が渦巻く者もいる。
家族が集うことで起きる崩壊。
溜まった感情の爆発。そして見えてくる家族愛。

誰にも伝わらないと思うが、ノリや構成がインド映画の『kapoor&sons』を思い出した。案外イタリア映画とインド映画は波長が似ているように思う。

イタリア映画は全然詳しくないのだが、主演のアレッサンドロ・ガスマンすごく良い演技をする俳優で気になる。
更紗

更紗の感想・評価

4.3
ジャスミンさん、一見健全そうで明るくて最初は誰だかよくわからないくらいだったが、やはり今回もこじらせていた(笑)。そして、やっぱりとっても仲好しなイタリアの父子ならではの予想外の展開。ここまでお父さんLOVEな息子たちって他の国の映画であるだろうか?甲斐々々しく息子たちの世話をするガスマン、ついには○の世話まで焼く。日に焼けたヘラクレスなのに、それが何と自然なことか。ガスマンの人間的魅力一点でLGBT問題もこじれた親子の問題も超えていく映画。イタリア映画祭一番人気なのわかる。
リンゴ

リンゴの感想・評価

4.0
LGBTQ作品。
凄い良かった。
邦題と通りに本当に泣いたり、笑ったり出来る作品。
みえてる部分だけに問題があるとばかり思いがちだけど、そうじゃない。
それぞれの家族に問題があるし、それとの向き合い方が良かった。

同性愛者に対する向き合い方がとてもリアルに感じた。
FRAN

FRANの感想・評価

3.6
なんてコトない日常に見える中、突然の出来事に当たり前を揺さぶられ、普通って思ってるより多様なのかもと気づき、細かく仕込まれた笑いとエンドロールに救われる100分間。

ママが語るように子供のまま老いるのは惨めなのかも知れないけど、大人になるには色んなコトを受け止めるチカラが要るんだろうなって、映画の中の出来事を身近に置き換えてみると思う。

むしろ色んなココロの縛りがない子供たちの方が柔軟なのかもね。

🇮🇹映画祭第1部最終日、間に合って良かったけど他のも観たかったな。
lili

liliの感想・評価

4.5
途中までは、ちょっとこれは…みたいなシーンもあって危なっかしく感じたけど、ガスマンが圧倒的説得力を持って演じるパパの善人パワーと、ジャスミン・トリンカ演じる人間味溢れた困ったちゃん力の攻防にどんどん引き込まれた。典型的な同性愛嫌悪に起因しているように見えたペネロペの妨害行動の原因は、蓋を開けてみれば父親の無関心だった、という展開も、意外で斬新に感じた。単に原因は同性愛嫌悪ではなかったのだと描いたのだともとれるし、そうではなく同性愛嫌悪はさまざまな形をとっていて、単純なものではないのだと描きたかったのかもしれない。一見すると言葉通り「生理的な」同性愛そのものへの嫌悪に見えても、実は同性愛者に対する社会の眼差しへの恐怖の裏返しであったりして、それは家族が同性愛者だったときにわかりやすく表れる。同性婚賛成運動まで参加していたペネロペの妨害行動は、父が結婚によって社会から奇異の目を向けられることで、自分もまた迷惑を被るのではないかという不安によるもので、父思いのサンドロが父の行動に理解を示せないのも、敬愛する父が他人から蔑まれるかもしれないという恐怖からだろう。この社会的な眼差しへの恐怖こそが、逆に差別の存在を確固たるものにし永らえさせてもいる。逆に言えば、社会的な眼差しが変化すれば、なくなる同性愛嫌悪もある。
とよた

とよたの感想・評価

3.8
私の思うイタリアらしいフランクで
音楽も多くて明るい映画きた!

最後ハッピーエンドと信じて安心して見れた。
離れの家も別荘も長女の部屋も全部素敵!
離れのあの画角が好きだ。

息子の恋が叶いますように…
舞台の別荘がお洒落で、トニの一家?の会話もウィットが飛んでいて面白い。
特にペネロペの母姉妹。

受け入れられるのは心が広くて柔軟なのかと思っていたら、関心がないからという指摘。なるほど、そうかも。
misuzu

misuzuの感想・評価

4.2
イタリア映画祭2021のオンライン配信にて。

裕福なトニと労働者階級のカルロ。
対象的なふたつの家族が、夏の休暇をトニの別荘で共に過ごすことになる。
その目的はトニとカルロが2人の秘密を家族に打ち明けること。

LGBT映画には留まらない、大きな家族愛が描かれたとても素敵な作品。
作品内で描かれる社会の格差や、世代間による価値観の違いはイタリアだけでなく日本にも通じるものがあり共感できることも多々あった。

男性であるトニと再婚するというカルロに、不快だと告げる息子のサンドロ。
そのサンドロに対して「不快なのはそっちの問題だ!」というカルロのセリフが深く心に残った。
同性婚が巻き起こす騒動はまさに泣いたり笑ったり。LGBTものですが普通の恋愛コメディ映画としてとして楽しめました。
イタリア映画祭2021
いち麦

いち麦の感想・評価

5.0
奔放なジイヤと親身なオヤジ。オープンだが少し斜めな家族と、少し粗野だが誠実な家族。人物像の細やかな対比が妙味。LGBT作品でも主軸はガスマンとトリンカだな。愛する二人を祝福できぬ者たちの理由にフォーカスしていく人間ドラマとして見応え充分。

何と言っても人間味あふれる人物像が魅力。カルロを見つめるときの、愛と幸せに満ちたトニの表情。父親を思うサンドロの複雑な感情や、素直な彼にやがて感化されていくペネロペの正直な心など、愛おしさで堪らない。噛みしめるほど好きになる作品。

《覚え書き》
登場人物
・カステルヴェッキオ家側
トニ(ファブリツィオ・べンティヴォッリョ),トニの娘ペネロペ(ジャズミン・トリンカ),ペネロペと異母姉妹のオリヴィア(クララ・ポンソ),トニの妹イーダ(ルネッタ・サヴィーノ),ペネロペの母ジュリエッタ(アンナ・ガリエナ),イーダの恋人,ディエゴの友達エロディ

・ペターニャ家
カルロ(アレッサンドロ・ガスマン),長男サンドロ(フィリッポ・シッキターノ),次男ディエゴ,サンドロの妻カロリーナ,サンドロの息子アダム,(カルロの亡き妻オルネッラ(名前のみ))
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