このレビューはネタバレを含みます
不器用な主人公とその周りで寄り添う人たちの心情が、北海道の街並みとともに美しく描かれた作品。
静かに淡々と日常が描かれる様は、ヨーロッパテイストで、濱口監督の作品を彷彿とさせます。
北海道の自然と調和した街中の風景や、
ピアノの音色が耳に心地よかったです。
友達が家にきているのに「1日休んだらダメ、毎日のルーティンだから」と走りに出てしまう、真面目だが不器用な主人公を見ていると、自分の不器用さと重ねてしまい、心にくるものがありました。
走る主人公と、いつのまにか並走している高校生の演出、「なんでこうなっちゃったんだろうね、わたしたち」という台詞が印象的でした。