どらどら

草の響きのどらどらのレビュー・感想・評価

草の響き(2021年製作の映画)
4.8
- 他人の気持ちなんて、触れられん

走り続けている
何かから逃れるように
何かを絞り出すように
走っている時だけは、からっぽでいられるから

現実はそれを許してくれない
暮らしはどこまでも続いていくし
傷ついているのは、自分だけではない

人を殺すのに理由がいらないように
学校を辞めるのに理由なんていらないし
死ぬのにも、理由なんていらないのかもしれない
そして、生きるのにも

_______________________________
佐藤泰志×東出昌大
最近時間がなくて久々に見た映画だったけど、やっぱり映画好きだなあと
とにかく劇伴がめちゃくちゃ素晴らしい
東出昌大、奈緒の芝居のレベルの高さと若手のみずみずしさの融合で、言葉にはできない映画だからこその表現が成立していた

最初の病院での笑おうとして頬がピクピクする東出、土手で打ち震える東出、笑顔で駆け出す東出、どれをとっても最強
これを見て東出昌大下手だと思うならもうもっとわかりやすいのでもずっと見てれば?と思うな

走っている東出の向こうから3人組が最初に駆け出してくるシーン、神々しすぎて涙が出た
どらどら

どらどら