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呪術大戦 陰陽五派 火龍vs白虎のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.0
最近『王宮の陰謀』シリーズをコンプリートして中国武侠ファンタジーの免疫が強化され、昨日、我らが平安ファンタジー『陰陽師0』を観て、、、ここに行き着く。

中国の陰陽道のSFアクションファンタジー。
『呪術大戦』、、、なんか、邦題を考えた人、ひょっとして、日本のアニメにもあやかろうとしたのか。

時代背景がなんかちょっと掴めないけど、現代よりは少し前の感じ。

陰陽道の要素は5つあって、それぞれが派閥を成し、均衡を保ち、距離も保っていた。
その理由は“宝”を守るためらしいが、何者かの陰謀により、その均衡が破られる。

しかも、今回のその敵対する派閥の要人は日本人の設定。
日本でも『陰陽師』、安倍晴明をはじめ人気だが、その要素も取り込もうとしたのか。
なかなか強かだな。

2020年の映画にしては低予算過ぎたのか、CG技術が少し弱い。
中国の映画として要所要所でマンパワーを生かして大規模セットやエキストラも駆使して賑やかさも演出してくるが、その辺は少し後半にかけて息切れ感はある。

イケメンとお調子者の刑事コンビの先輩としてベテラン警官が呼び戻される。
てっきりこのイケメンが主人公で陰陽道を駆使して対抗していく話かと思ってたら、このベテラン警官の方だった。

それで言うと、『霊幻道士』もそうだけど、中国のおじさん道士の存在感、安心感、技の熟練度、その点は中国のお家芸感は堪能できる。

水と火の攻防。
派閥の有力者が次々に狙われ、呪術使いが裏にいることを知り、その妖しげな術を使う世界の鍔迫り合いに巻き込まれていく。

細かい話や、詳細の描き方、陰陽道の根元諸々背景よりも、なるべく壮大なバトルファンタジーにしようとする努力を感じた。

もともと『霊幻道士』が大好きなので、個人的にはこれでも十分楽しめる。

だけど、ちょっと、意義というか、奥行きというか、宿命というか、陰陽道ならではの“呪”や人が人に干渉していく術としての不思議さが少し弱いかなぁ〜とは思う。

最初の“土”の老夫婦も、その手練れ感からしてもっと観ていたかったな。キャラが立ってただけにもったいない。

このベテラン刑事も最初の余裕感は安倍晴明っぽい飄々としてるキャラクターだったが、途中から彼も彼でちょっと切羽詰まってくる感じ。

それが、らしい、ような、らしくないような。
ブレてるような、ブレてないような、色々絶妙なラインで走り切ったSFアクションファンタジー。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
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