mosharine

ひまわりのmosharineのレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
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序盤の陽気なラブラブシーンから打って変わって、戦後のやつれた姿で夫を探し回るジョバンナ(ソフィア・ローレン)の鬼気迫る表情が本当に痛々しい。

新婚生活の中での彼女の明るさは、
本来の気質もあるのだろうとも思うけれど、やがて戦地へ赴く夫へのせめてもの慰めというか、「どこへ行っても私の笑顔を覚えていて」という健気な思いも感じられて、必ず戻ってくることを信じて必死に笑って戦地へ送り出そうとしていたのだと思う。

終盤の暗い鏡の中で耳にイヤリングを当てる表情が美しくて切なかった…


そして…
妻の不憫さもさることながら、
中盤に登場する人形コレクターのあの女性が本当に可哀想でいたたまれないのは私だけでしょうか…
なぜあの役は生まれたのか…
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