たろたろ

ひまわりのたろたろのレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
3.8
中学のとき見た「自転車泥棒」で一時期熱を上げてたヴィットーリオデシーカが映画館で観れるというので久しぶりに。
相変わらずいい。イタリア映画特有の哀愁が本当いい。ひまわりはストーリーこそ全然関係ないけど、背景一面にあるだけでただ悲しいだけの映画じゃなくなってる。技ですね。
そして音楽。メインテーマは鑑賞後も耳に残ってて忘れられない。

アントニオは最悪最低だけど、男の僕からすると分からんでもなかったりする…。遠い異国の地で死にかけてるところを見ず知らずのめっちゃ可愛いロシアっ娘に甲斐甲斐しく看病されたら…。気持ちに応えたくなっちゃうよ。

ラスト手前、再会中に赤ちゃんが泣きだし現実に目覚めるシーンが悲しい。夢みがちなことを囁くアントと、それを断り現実に向き合うジョバンナ。男と女はが全く別の生き物なのを感じた。


あと、この映画みてたらコロナ拡散初期にイタリアでやたら感染者多かったのなんとなくわかる笑。誇張なしで、5秒に一回は濃厚接触してる。
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