ゆっきー

闘鶏師の恋のゆっきーのレビュー・感想・評価

闘鶏師の恋(1967年製作の映画)
5.0
『コックファイター』以前に闘鶏映画は存在した!しかもっアルゼンチンにっ!
ってことで見たのだが、圧倒的ザンパノ型究極自己破滅願望人間映画で衝撃。
めちゃくちゃ共感。俺がそこにはいた…

しかも語りの速さが狂っており、冒頭2人の出会いで二三度目配せの切り返しの後セックス→カットが変わり暴力事件で主人公逮捕→カットが変わり釈放→カットが変わり同棲 というこの流れ2分位で済まされるのが狂っている。

しかも本作、完全にいわゆる「ショットの映画」なのである。ショットの強度っていう表現、これが完全に当てはまる。
釈放からの抱擁のカットや男の浮気を悟ってベッドに横たわりながら涙する女の横顔のカットの鮮烈さ。
素晴らしすぎやしませんかね?
ゆっきー

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