『グレイテスト・ショーマン』のマイケル・グレイシーが監督したP!nkの2019年ツアードキュメンタリー映画。
長年P!nkファンなので甘めにはなってしまうけど、かなり元気をもらえる作品。
子ども同伴で世界ツアーに出るアーティストは初めて、と本人も言うとおり、
各都市を移動しつつ親子で観光、練習やリハーサルの場にも積極的に連れて行く。
元バイクレーサーの旦那さんはサポートのため現役を引退し前向きに育児や家事を引き受けてくれるが、
当然ながら子どもは親の職業も都合も関係なく、甘えてつきまとう、わがままを言って困らせる、突然熱を出す etc.
それを背負うのはP!nkのほうが圧倒的に多いように見えるし、
戸惑いながらも手を抜かず、全力で子どもにぶつかる彼女の寛大さと柔軟さは本当に尊敬しかない。
ツアーメンバーの入れ替が好きではない、とのことで、長年苦楽を共にしているひとつの大きな家族のようなメンバーたちも、
子どもたちを代わる代わる可愛がってくれたりと、関係性がとてもうらやましい。
自分には厳しく、他人には優しく。
「（ステージメンバーの）パフォーマンス完璧じゃなくてもいい。みんなが自分らしく演じてくれれば」
というP!nk、理想のリーダーとしての姿もとても励みになり、
さらに圧倒的な歌やパフォーマンスにますます好きになってしまった。
ただ、元々体操選手で体力は普通以上、旦那さん含めてかなりのパワーカップルなので、
一般人が真似することは到底不可能なことも伝えておきたい。
