ガルベス

J・バルヴィン~メデジンから来た男~のガルベスのレビュー・感想・評価

3.9
J・バルヴィンの存在は知らなかったけど「ラッカは静かに虐殺されている」等のマシュー・ハイネマンの作品なので鑑賞。

世界的スターとなったバルヴィンが故郷であるコロンビアに凱旋。
歓迎ムードの一方、国内の政情が不安定なため大衆による反政府デモが頻発。

アーティストであるバルヴィンにも政治的発言が期待されるが、どうして良いか分からぬまま曖昧な態度に終始したためSNS上で非難の的となる。

「スターになったらその輝きはみんなのもの」と言うバルヴィンは誰よりももファンサービスに熱心なだけに悩みに悩み抜く。
モテモテのイケイケなイメージを売りにしてきたバルヴィンだが、素顔は平凡かつ繊細で鬱病を患ったり瞑想に救いを求めるなどギャップの落差が描かれていた。

スターとしての虚像が一人歩きしてしまい自分を見失っていくのだが、国内のアーティストやファンの話に真摯に耳を傾ける姿は非常に誠実。

賛否両論の中、スタジアムでのライブに腹を括って臨む様には神々しさすら感じる程カッコ良かった。
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