あめ

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のあめのレビュー・感想・評価

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BBキングのブルースを歌う理由だったり、最初の方から哀愁の中にもパワーを感じるステージだった。
何百億ドル使った月面着陸の同じ時間に5万人規模のフェスが無料で開かれてて、月に行くことより重要って言葉がかなり重い。冷戦中でベトナム戦もやっていたからそこにお金かける事は分からなくもないけど、確かに貧困で苦しんでいる人々には全く関係ない出来事だしその金回せよって気持ちも大いに分かる。
個人的には普段から聴いてるスライとニーナが観れて物凄く嬉しくて、アレサの映画の時もそうだったけど、音源しか聴いてないから映像で観ると音以外から伝わるパワーに圧倒される。
あの時代に人種性別関係なく新しい音楽を作り上げたスライのカッコ良さは異常で普通の人間さって歌ってる時は妙に感動した。
あと上の階でずっとうるさくされてもニーナを聴いているから関係ないって言葉にも感動した。ニーナシモンを教えてくれた人がアレサが太陽だとしたらニーナは月って教えてくれて、その意味が分かったような気がした。暗さの中でも光ってる感じ。
ブルースもロックもヒップホップも黒人から始まっていて彼らのエネルギーと創造力に改めて尊敬する。
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