あめ

土を喰らう十二ヵ月のあめのレビュー・感想・評価

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)
4.3
素晴らしい日本の映画。
たっぷりの余白が情緒や趣きを感じられて日本食にも通ずる引き算の美学に心が満たされた。ストーリーではなく映像の。
半年前に水上勉著書の「土を喰う日々」を読んでいたから、こんなタイミングで映画が公開されて、運の良さに感謝した。
昔の人はいいもん食べてたんだなとゆうセリフが印象的で、今の時代季節に関係なく野菜が揃って、うま味調味料があるせいで食材本来の味と季節を味わうことをしなくなったように感じる。土を喰う日々を読んで食と季節に思いを寄せていたものを映像化されることでより鮮明に素晴らしく感じれて心に沁みた。
最初大豆田とわ子にしか見えなかった松たか子も観終わる頃にはマチコにみえてた。
弟夫婦がなんともふざけた野郎で笑っちゃったけどそれもまた味わい。
台所と畑で相談して献立を考える。肝に銘じます。
でも沖縄にない山菜が食べたい。現地へ行くのみですね。
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