レジェンド達が次々と繰り広げるステージは言わずもがな、編集が素晴らしく、高い熱量を保ったまま緩急つけて全く飽きさせない。出演したアーティストやスタッフだけでなく、観客として来ていた無名の人々へも映像を観ながらインタビューしていて、これがもらい泣きするほど胸熱だった。当時のハーレムの状況、マルコムXやキング牧師の暗殺直後という時代背景から、このフェスが熱狂的に受け入れられた理由までを一般の人目線できちんと描いている。
アビー・リンカーンとマックス・ローチ、軽やかに自由を体現していたスライ&ザファミリーストーン、そしてニーナ・シモンの圧倒的な存在感。
「このフェスはコンクリートの地面に咲いた一輪のバラの花」