しちれゆ

親愛なる君へのしちれゆのレビュー・感想・評価

親愛なる君へ(2020年製作の映画)
3.6
回想で描かれるジエンイーとリーウェイが山に登ってる場面。ここでのジエンイーの告白。「君の奥さんに君がゲイ(正確にはバイ)だと教えたのは僕」これにショックを受けたのと高山病とでリーウェイは死んでしまう。ジエンイー「奥さんのブログ、きれいごとばかり書いて。結婚したことも子供が出来たことも奥さんのブログで知った」リーウェイ酷いと思いませんか?男と女を二股かけていて秘密裡に結婚して子供までもうけていたんだから。
だけどリーウェイ亡きあと、リーウェイの糖尿病末期の老いた母シウユーとまだ9歳の息子ヨウユーを経済的にも世話をして面倒を見るジエンイー。血の繋がりだけが家族を担保するものではないとしても自分の人生も大切にして、って思う。おまけにシウユーに致死量の薬を飲ませた罪もかぶっちゃって。何だか歯痒くて仕方ない、わたし的には。愛と贖罪、どちらが彼をそうさせたのか。
最後にヨウユーから送られてきたCDの中の歌声「あなたはまだ飛べないのかな。僕は知ってる、あなたにも翼があることを」
たかだか10歳くらいのヨウユーに励まされてどうする!(しかも祖母を死に至らしめたのは・・・)

自分の人生、自分のために生きようよ。
自分の翼で自分の行きたいところへ向かおうよ。
ジエンイーの人生は始まったばかり。
しちれゆ

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