親愛なる君への作品情報・感想・評価

「親愛なる君へ」に投稿された感想・評価

ワンコ

ワンコの感想・評価

4.2
【どこまで深く人を愛せるか】

もしかしたら、同性愛者であることを隠して、子供も産まれ、何ら変哲のない家族として生活している人は多いのかもしれない。

このノン・バイナリーの主人公ジエンイーを中心に展開する物語は、様々な状況が絡み合って複雑で切ない。

だが、“暖かく”複雑で切ないのだ。

養子になったヨウユーの気持ちの揺らぎ。

義理の母シウユーの苦悩と変化。

冒頭に述べたところに戻るが、ジエンイーのリーウェイに対する後悔と、誓い。

これらが、事件を通じて明らかになっていく。

台湾の自然も、物語を包み込むようで良い。

ノン・バイナリーのジェラシーは多くの人と同じで、だが、人を愛する深さは深いのかもしれないと考えたりするし、この作品は、人のこうした気持ちの揺らぎや変化にフォーカスを当てた佳作だと思う。

実は、ノン・バイナリーだとか考えないで人の物語として観る作品のような気がする。

このレビューはネタバレを含みます

最後のヨウユーの歌は、「ズルい」と思うほど、やられる。ヨウユーが自作した詩が胸にくる。
愛する人が亡くなったらどうなるのか、それを想像すると…。
AS

ASの感想・評価

3.2
さすがにちょっと正統派すぎて乗れない。
中国/台湾の関係性を示唆するかの様に配置された高圧的な刑事・中国で暮らす親族
you1538

you1538の感想・評価

3.5
激重でずっと辛い。

まだ台湾で同性婚が認められていなかった2011年が舞台で、当時は台湾でも理解が進んでいなかったことが随所によく表れていた。

監督が、演技プランはほぼ俳優に任せたというほどの実力派な3人の演技力に、どうしようもなく惹かれるものがある。本当に素晴らしい演技。

いくら愛があっても、いくら罪の意識があろうとも、亡くなったパートナーの親と子どもと一緒に暮らし面倒を見続けることは私には出来ない。

ジェンイーとリーウェイの幸せな時間がもう少しあれば、少しは救われたかな。

ジェンイーに共感は出来なかったが、なんとしてでも家族を、子どもを守り抜くという愛だけは素晴らしい。本当に何気ないなんでもないシーンで涙が出たくらい、日常が尊い。

ジェンイーに愛されたことは、ヨウユーが大きくなってもきっと永縁に彼の中で記憶に残るだろう。

最後のお歌が涙不可避。

「僕が女性でも同じ質問しますか?」は、胸につまされた。

他の方も書いてるが、あれだけでR18にするのは本当にもったいない。

公開初日、4連休2日めということもあって満席で、男女比は6:4くらい。
えり

えりの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

荒々しく感情を揺さぶられるわけではないけれど、その静けさにこそ涙が止まらない。そんな作品でした。
亡くなった同性パートナーの母と子供の面倒を見ている主人公が、善意と正義感、そして少しばかりの欲にその運命を変えられ、抗いようもなくなってしまう。
台湾語を話す義母(主人公がずっと他人行儀におばさん阿姨と呼んでいるところが……家事をして生活費も出しているのに……)、自分が母を奪ったも同然の愛する人の息子。だけど、血の繋がりがなくてもそこにあるのが掛け値なしの愛情だとどうして理解してもらえないんだろう?
基隆の港町、主人公たちの家から見える港の風景の穏やかさと静かな音楽、主演のモー・ズーイーの静かながらに感情が溢れ出しそうな演技。語りすぎないところも素晴らしかったです。
願わくばまたいつか、を心から信じたくなる作品でした。
sasha2021

sasha2021の感想・評価

3.7
スローペースだけど独特の世界観と温かみのある作品🙌🏻主演のモーズーイーを筆頭に俳優陣が素晴らしい!序盤サスペンスかと思いきや意外に家族愛(たとえ血が繋がってようがなかろうか)とは何か伝えるヒューマンドラマでした。同性カップルで子どもを持つことの法的な難しさや世間的な偏見なども織り交ぜつつ、その偏見などもあって優しさや血縁のない"家族"への愛がなかなか周囲から理解されず裏目にでてしまうというもどかしさを上手く表現していました。
亡くなった彼氏の息子と年配の母親を世話してきたリンは久々に帰ってきた息子によってリンが財産目当てで事件を起こしたのではないかと言う嫌疑をかけられる。リンが母親を殺したといういくつもの証拠がでてくるが。。。そこからのストーリーはとてもシンプルで予測できるものでしたが、愛したパートナーの息子つまり自分とは血縁はないが愛する者への無償の愛を身をもって体現したリン。それが周囲からは最後までなかなか理解されずにもどかしかった。
LaserCats

LaserCatsの感想・評価

3.7
パートナーを亡くして、彼の母親と息子の面倒を見る“間借り人”の主人公。
何で出ていかないのかと聞かれて、これが夫を亡くした妻ならそんなこと思わないでしょうと答えるシーンが印象的だった。まわりから偏見の目で見られて、愛とか優しさが理解されない主人公が可哀想だった。
主人公と子どもとのやりとりにも印象に残るシーンは多くて、「やっぱり笑わない方がいいね」にはクスッと笑えたし、何て呼びたいのかという質問に答えるシーンなども素敵だった。
am

amの感想・評価

-
してくれた本人である親にとっては何気ないことだったかもしれないけれど、幼い頃に頭を撫でてもらえるとじんわり嬉しくて安心したことを今でも覚えてる。ヨウユーもきっとそうだと思うし、ヨウユーはパパ2号のこと、すごくよく見てたんだよって教えてあげたい
夢のなかだけでも一緒に家に帰れますように
Sohey

Soheyの感想・評価

3.4
亡き同性の恋人と老母を世話するジエンイー。セクシュアル・マイノリティであるがゆえ向けられる疑惑と偏見の目。
「もし僕が女性で、夫が亡くなった後、家族の世話を続けていた場合、同じ質問をしますか?」
自分自身のジェンダー観を今一度立ち止まって考えたい。

この映画が撮影中の2019年、台湾はアジアで初めて同性婚が認められる国になった。
多様性を掲げながらそれを認めようとしない日本にはきっとジエンイーのように苦しんでいる人たちがたくさんいる。まだまだ同性婚の実現には時間がかかりそうだけど、声を上げ続けたい。
みぽち

みぽちの感想・評価

4.0
アマンダとテイタム主演のラブストーリーとタイトル同じだが全くの別モノ。ジャケないのがとても残念だ😭
本作も恋愛要素は入っているが、サスペンス風味もちょこっとあり、そして根底には家族愛が一番にあると感じた。好みが分かれそうな気もするが、自分はすごく心に響いた👏山登りの風景が映し出されることが多く、自然美にうっとり、目の保養🥰
最後エンドロールの入り方、めちゃくちゃ好きだなあ🥺切ないけれど良い余韻が胸いっぱいに広がる作品。
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