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キャメラを止めるな!のMAOWのレビュー・感想・評価

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)
1.1
見るに耐えなくて、超絶飛ばしたけど、


とりあえず本家の良いところが悉く抜け落ちてる。


まず前半の色味。
単純に気持ち悪い。
リアル寄りというか、ホラーテイストの色味になってるけど、
コメディだと分かりきっているせいか、怖さが増すというよりは、不快さの方が勝ってしまっている。


次に演技。

こういうショボさが売りの演技って
日本人のほうが向いてるのかな。

なんというか
まーったく見るに堪えない演技だった!(笑)


あと、顔。
本家の良さって、みんなの「いい表情」ってのが意外と大きかったと思うんだけど、
この映画にはそれがない。


本家では
本編始まってからの「監督の顔どアップからの音楽!」が最高なんだけど、
この映画はメリハリがないし、しれっと次の場面いっちゃう。


そう、音楽がない。
全く乗れない。


場面場面の転換も上手くない。
しゅまはるみさんをキャスティングしようとしたときの
「だめよ…絶対ダメ。だめよ…」からの
「よろしくおねがいしまーす!www」
のくだりも、全く間が上手くない。



本家の派生で何度も何度も言ってることだけど、
「プロットだけトレースしても良いものは作れない」


「誰が演じるか」
「脚本以外の要素をどう高めていくか」
がものすごく大事なんだってことを、
改めて認識させられる映画です。


今回はそれに加えて、
「日本人にしか出来ない演技」
もしくは「日本人同士だからこそ通じる演技」
というものがあることを確認できました。


「フランステイストにしよう」という気概は感じられましたが、
だからといって、「俺が見て」面白いと思うかどうかは別。



パールハーバーにブチ切れる日本人って
それこそ日本への偏見すごくない?
MAOW

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