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ベネデッタのokimeeのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
3.9
ベネデッタとは「神に祝福されし者」
事実に着想を得たそうで。
証言が細かく残っているらしい。「裁かるるジャンヌ」もそうだったけど、記録ってすごい。大事。

まさかのラストの展開。
あからさまに「やっぱり」なんだけど、「もしかして?」のようなおそろしさ。

羊を伴ったバルトロメアの登場はほんとに神の啓示を受けたかのよう。

まず冒頭で修道院長がお金(持参金)の話を堂々と始めるのにびっくり。
そして男は神父になって神と会話できるが、女性はシスターにしかなれず聖母にはなれない。
女性が権力を手に入れるには限られた道しかない。
聖痕の報告のほとんどは女性らしい。そして大半は魔女裁判で魔女とされて火刑に処される。
だけど神と通じることができれば力を持つことができる、一か八かの賭け。

それにしても映画館を出て、冷たい強風がびっくりする。
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