このレビューはネタバレを含みます
神の意志は誰にも分からない。
それがこの映画の個人的なテーマ解釈である。
ベネデッタは嘘つきだしイカレ女である。
教義を破って情欲に身を任せたし、聖痕も自作自演。
だが、彼女は神に背いていないし、信心を忘れたことはない。
だからこそ、ベネデッタの言ったことはすべて真実になり、彼女を信じる町は神によって守られた。
キリスト教は教義を重視するあまり、神の声を聞けなくなったのかもしれない。
それゆえ、本当の聖人が現れた時、人々はその力を測ることはできない。
雰囲気もストーリーも修道女が歌う聖歌もよかった。