意図してかしないでか、結局最近見たあらゆるフェミニズム関連映画で最もエンパワメントに貢献したのではないか。ポール・ヴァーホーベンがそれを意図したのかどうかは結局わからずじまいだが。
信じているのかいないのか、聖痕は本当についたのかわざとつけたのか、自分も愛する人も教会も共同体も、全て騙しているようで真実が本当にフワフワしている。
これ実は監督自身も確信的に作ってるわけじゃなくて、結局何が言いたいのか自分自身もわかってなくなっちゃって、まあそれでいいや、それが作風だもんって開き直っているようないつものパターン。全くそれでいいんだけど。
この虚実自己欺瞞入り混じった作風が、元々がいかがわしい中世末期のカトリックのお話にとってもよくマッチしちゃったんだね。
フェミニズムには大いに貢献しただろうけど、人類の多数を占めるであろう信仰に篤い人たちからは嫌われるだろうな。カトリックに限らずね。
だってやっぱり宗教ってバカみたいってことが一番表に出てくる映画なんだ。無宗教で良かったとつくづく思う。そのおかげで所々笑ってしまうことができたわけだしね。
<ネタばれ・・・・にはならないと思うが一応。笑えたとこ>
像おっぱい舐め、連れウンコ、首チョンパ、妾の母乳、聖母ディルド、破片見っけ、洞窟全裸・・・・いやいやこうして羅列するとどうにもひどいな。実はいつもの芸風丸出しだったわ。