企画、そしてそれを実現できるキャストと撮影スタッフの勝利！
これ以上ない完璧な傑作
キレ味抜群のアクションをガチでやってやり切るという企画に目が行きがちだが、頭悪すぎるヤクザ=男社会を、ラフな女性殺し屋二人組がさも日常の延長かのように殺しつくす構造は極めて現代的なシスターフッド作品にもなっている
(奇しくも”親父”のいう通り。でもそれはヤクザ=男がその環境を用意するのではなく、女性たちの手ですでに実現「されている」！)
ラスト残るのは無口な強い男•賢くサバイブする女•殺し屋二人組という構造も実は極めて示唆的
とにかく主演2人の魅力がすごい
伊澤彩織はスタントマンでセリフある役は初めてということだが、そのボソボソ感がまたキャラとあっていい
高石あかりも素晴らしい
メインアクションは伊澤さんが担う分、日常パートのリアリティは高石さんが出しているわけだけれど、見ている間その2人の特徴の差が全く気にならない
それぞれがそれぞれの魅力を引き立てていて、設定通りの「2人でセット感」がめちゃくちゃ心地いい
あれだけ話題になったのも頷ける快作
ラスト、ボーカルTAKUMAっていうのもまたいい
