深獣九

べイビーわるきゅーれの深獣九のレビュー・感想・評価

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)
4.5
ダメ女子高生のフツーの青春! 友情物語。でも〜、ふたりは殺し屋❤️

大好きなギャップ系。女の子ふたりがダラダラモサモサ暮らす日常。そこに突然バトルや殺しが飛び込んでくる。切り替えがめっちゃ好き。

とにかく、ふたりの会話や関係が本当にありそうでマジウケるw いやしらんけどwww
ケンカしたり仲直りしたり、ふたりのやりとりが微笑ましい。
それでいて、殺しの話が家事やバイトの愚痴みたいに自然に出てくるから、こちらの感覚がバグってくるw 楽しいわー😆

会話が説明的じゃないのが、自然でいいんだよなぁ。

さらにヤバいのはバトルアクション。躊躇なく頭に撃つ、何度も刺す。リアルってか気持ちいい。リアルはわからん😂
ガンアクションも肉弾戦も、邦画ではあまり見たことがない。特に伊澤彩織さんの高速バトルアクションは、香港やタイのアクション映画で見るやつ。これを再現するセンスの日本人監督は、あまりいないのでは?
まあとにかくかっこいい。ラストの三元雅芸さんとのタイマンは、エグすぎて目を離せない。てか速すぎて見えないw

日本映画のバトルって、見栄を切ったり技が大きかったり、ちょっともっさりしてる印象。それはそれでいいのだけれど。
『べびわる』の殺陣は実用的なのに地味じゃないし、ぐうっと引き込まれる。ずっと見てられる。

人を殺すところは北野監督作品に通じるかも。

キャラ付けもしっかりしている。主人公のふたりはもちろん、脇役も必要以上に個性的w ことわざを鵜呑みにする組長、酒の入った水筒ぶら下げてるギャルヤクザ、ぶちぶちとイヤミな処分屋、貧乏すぎるメイドカフェの店員など、95分の尺に詰め込まれてる。丁寧な作りに好感が持てる。

大好きなラバーガールが出ているのもうれしい。

阪元裕吾監督作品大好きでいくつか観てるんだけど、グロホラー感はおさえて、アクションとコメディに全振りしたの大正解じゃないかな? 可能性を感じる。『国岡』もこんな映画なのかな? 観なければ。

とまあいろいろポイント高いけど、やっぱり主人公ふたりのキャスティングの勝利かも。失礼ながら、いわゆるビジュかわ系の役者じゃない、けどなんか魅力的なところが社会に適合できないという役柄にぴったり。
伊澤さんのアクションはキレキレでエグいし。

どんなジャンルの映画好きでも楽しめそうな作品。めちゃおすすめ👍
深獣九

深獣九