matchypotter

ドラゴンボール超 スーパーヒーローのmatchypotterのレビュー・感想・評価

4.0
ピッコロファンとしては堪らない作品だった。

今回も悟空とベジータは強さを極めに半ば暇つぶしに破壊神ビルズの元へ。

そんな中、地球ではRR、レッドリボン軍がまたまたまた再興を願い、ドクターゲロの息子、ドクターゲボの息子、ドクターヘドを抱える。
ゲロ→ゲボ→ヘドって、、、天才か。すごい3段使い。

そのドクターヘドは比較的悪の要素はなく、ある意味純粋に人造人間のテクノロジーで強い戦士を作り、悪を滅ぼすヒーローを作りたいと思い、支援すると擦り寄ってきたRR軍と手を組む。

そこで、こいつらが“悪”だ、と吹き込まれたのが、そう、セルを倒した孫悟空ファミリー。
こいつらは空を飛んだり、他の宇宙人と争ってメチャクチャにしたり。
地球人とは思えない組織であって、そいつらが世界一のカプセルコーポレーションに密かに出入りしている、、、、この“悪”の組織を倒すのがRR軍の目的である、と。

孫悟空ファミリーが“悪”とされるこのストーリーライン。なかなか無い展開で楽しめた。

要の悟空とベジータ不在で、このRR軍に立ち向かうのは、、、そう、ピッコロと悟飯。このかつての師弟関係のような絆がある2人が本作のフロント。

個人的にはかなり胸熱。
「ピッコロ大魔王ではない、ピッコロだ」
カッコいい、カッコ良すぎです、ピッコロさん。

ぶっちゃけいつもはカッコいい登場から敵の強さを測るような物差しと、悟空とベジータの前座のようになってしまっていたピッコロ。
個人的には毎回のそれが少々残念だと思っていただけに、今回はそれを吹き飛ばす。最高。

ピッコロと悟飯。そして、ドクターヘドが作った比較的ヒーローっぽいフォルムの人造人間ガンマ1号と2号。2号、宮野真守、クソ良い。

彼らだけでパワーのインフレを作り上げ、RR軍と向き合い、人造人間と戦い、そして、、、、それだけで終わらない圧倒的な力に立ち向かう。

ピッコロと悟飯ファミリーの普段の脱力系のやりとりにもホッコリできるし、キザなピッコロと甘ったれた悟飯の師弟バトルの復活、そして、新たなインフレ。

悟飯、、、、そこ、“かめはめ波”ではないところが最高だった。危うくドラゴンボール観て感極まって泣きそうになった。

ピッコロさん、素敵過ぎる。
ドラゴンボールの長い歴史の中で、大魔王の化身として生を受け、かなり序盤から悟空と関係を築き、切磋琢磨してきたナメック星人。

悟飯を戦士として育て、常に孫悟空ファミリーの横に立ち、寄り添い、時に地球の神にまでなって完全に地球に根を下ろす。
フラフラ強さだけを求めてどこ吹く風の悟空とベジータにも負けじと地球でいつでも強さに磨きをかける。

今は神でなくても、ある意味、地球上でいつでも頼れる存在、それがピッコロ。地球人でなくてもいつの間にか最も地球人のことを考えてるキャラクターなんじゃないか。

もうこの彼の存在意義が存分に出てる。
彼の歴史にも触れるような展開が、ガッツリ世代としては自分の歴史にも触れられてるようで最高に胸熱ドラゴンボール超作品。

ブルマ、そのドラゴンボールの使い方はダメ。でも、いつまでもお美しい。


F:1758
M:822
matchypotter

matchypotter