同性愛が法律違反だった1950年代のイギリスで想いを通わせた男性カップルと、その片方の妻の三角関係。
40年間フタをしていた問題に向き合うとき、3人が選ぶ道とは…。
50年代と90年代、40年の隔たりを行き来する物語は、当然別の役者が演じているのだけど、その違和感のなさに拍手…。
べつに役者同士がそっくりさんというわけではないのに、この若者が歳を重ねたらこうなるんだな、というのがすんなり腹落ちするの素晴らしかった！
物語自体はなんというかグロテスクで悪趣味に感じられてしまってしんどい。
たとえば知人たちと一緒に囲むテーブルの下でコッソリ手を握りあったり、膝をぶつけ合ったりするのって、秘密の背徳感も相まってとっても楽しいよな。分かる。
分かるんだけど、そんなふうな子供っぽいイチャイチャを、結婚生活を隠れ蓑にして続けてしまった（それが時代的にそうせざるを得なかったとしても）そのツケが当人たちの人生を決定的に破壊してしまう。
衝立にされた妻の気も知らず能天気に享楽的なカップルがとても残酷で…。
ルパートエヴェレットが（役柄も相まって）順調におじいちゃんになっててションボリする。63歳かぁ～
