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ナイブズ・アウト:グラス・オニオンのharamouthのレビュー・感想・評価

3.3
楽しみにしていたー!
アンチ・コロナを叫ぶ打ち上げ花火のようなド派手なミステリーは気を抜いて楽しめた、けど、満足したかと言われると微妙だ。

とにかく1作目『ナイブス・アウト』の完成度が高すぎて。一軒家というミニマルな舞台で繰り広げられる上質ミステリー、キャラクターたちはデフォルメされた非現実性を纏っているのにリアルで、社会の断絶という裏テーマもあり…と私にとっては死角なしのお気に入りエンタメ作品。
それゆえ2作目にはとてもとても期待していた〜けれど〜なんか大味になったね?という印象。ドッカンドッカンお金使ってるのは観てて気持ちいいけども。

公開前のネットニュースで、〈主人公ブノワ・ブランはクィアの設定で、同居している恋人の存在が仄めかされる。それは誰もが知ってるあの人…!ダニエルクレイグ談『彼と一緒に住みたくない人なんているの?』〉というのを読み、かなり真剣に予想を立ててた。
結果としてその予想は外れていたけど、物語中盤でちょーーー納得の人物が現れ、ものすんごいテンション上がって叫んじゃった。
その瞬間がこの映画の私にとっての最高潮でしたね。
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