最初の導入では、主人公であるちょっと変わった女の子あみこの家庭や学校での日常の様子が和やかに描かれるが、途中のある事件からあみこを取り巻く環境が一変していく。
誰も悪くない。だけど噛み合わない。
「きっとあみこにはただただ分からないんだ」、と思うと複雑な感情になって苦しい。
周囲の理解とサポート、そういった環境が整っていなければ、本人のみならず、
周囲がこんなにも生きづらさを感じてしまうのだと感じた。
隣の席の男の子、むちゃくちゃストレートに言うじゃん。
と思ってみていたけど、普通に良いやつだと思ったり。
お兄ちゃんの、
「お前にとって、俺はハゲか?アニキか?」
のシーンでは、あみこの「分からない」の立場に立って気にかけてたんだなと、優しさを感じたり。
トランシーバーの片割れをお兄ちゃんが持っていて、あみこのSOSが届いていたなら良いなと思う。
苦しくなるし目を逸らしたくなるけれど、全くの救いがないわけでもない。