そうねだいたいね

ムーンライト・シャドウのそうねだいたいねのネタバレレビュー・内容・結末

ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)
1.2

このレビューはネタバレを含みます

ファーストカットで小松菜奈演じるさつきが1人語りしてる最中に、ハエが小松菜奈の顔の周辺を飛び回っては着陸を繰り返していたので、「名女優に向かってこんな演出よくできるな」って思ってたら、部屋の中を飛んでたハエでしたくらいしか感想が無いが、もう少し頑張って絞り出す。2人が出会って付き合うまでの省略と、船で寝転がってる様子だけで関係性の変化を説明する見せ方は嫌いじゃない。宮沢氷魚の喋る度に動作を止めては相手を見つめて話す感じの芝居が、「これから台詞言います!」にしか見えてなくて苦手でしかなかった。突然4人でピタゴラスイッチを作る展開が後の物語にどう活きてくるのかと見ていたがマジで何も無いし、誤ってスタートさせてしまったゆみこが端から止める気なんて無いのが伝わってきて脚本の存在を嫌なほど感じたし、かと思ったら浅野忠信の息子はコタツで寝てて一生懸命みんなで作ったピタゴラスイッチを途中で止めるし、他の3人は「もう〜」って笑い合ってってお前ら何がしたいねん。なんやねんこいつら、絶対関わりたくないわ。しかも何か急に踊り出すし、あのくだりの後のダンスやから何も感じへん。エモーションもクソもない。てか大の字で寝てる浅野忠信の息子の左手付近にある小物入れに思いっきりモザイク入ってたけど、そんなん映すな。臼田あさ美の登場は笑うしかない。台詞にあるように日常は偶然の積み重ねでできているとしたら、結局偶然の積み重ねこそ必然もしくは必然と紙一重であり、失うべくして失ったものである?と、月影現象の話をしてる様子から受け取れる。彼女が喪失という苦しみを体験することは必然であり、失うべくして失った彼の霊と再会することで苦しみに意味を持たせ、死と向き合い克服する話なんだろうと勝手に思ってるんだが、まあつまらない。以上が僕が絞り出した感想になります(絞り出し過ぎた)。