フクイヒロシ

ナイブズ・アウト:グラス・オニオンのフクイヒロシのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の家族たちは全員差別主義のクズだった。

今作のパーティー参加者たちはシンプルなバカ。アホ。

妹のヘレンが「全員クズ頭共」って言ってましたね。
それ以降も何回クズとか馬鹿って言った?

何回でも言わなきゃわかんないと思ってるんでしょうね。
こいつらはバカなんだよ、と。

意外と前作で意図が伝わらなかったから何回もハッキリ繰り返したのかな。
アイツらはバカ。

**

そのバカたちが前半でポリコレうざいとか「差別差別」うるさいとか言ってたわけです。
そのバカがこの世の中を破壊しようって言ってたんですね。

ブラック企業を「黒色が得意な縫製会社」だと思ったレベルのバカ。

「何世紀も男が仕事を独占してきたのは自然の摂理だ!足の遅い女に男が合わせていいわけがない!」
って言い切るマッチョ男性はそりゃ殺されるよ(映画の中ではね)。

ホラー映画で「そんなことやったらぜったい殺される〜」という欲にまみれたことをした人物は必ず殺されるけど、それと同じ。

(あ、ホラー映画ではセックスした若者がよく殺されるけど、ちなみにセックス自体は全然悪じゃないよ)


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面白い。

このレベルの映画を作ろうとしてこのレベルの映画が出来たって感じ。
素晴らしい。

殺人ミステリーはこうあって欲しい。
人の死をエンタメとして扱ってるんだから「命の大切さ」とかをネチネチ語らず、コメディに徹してくれたのが最高。

ダニエル・クレイグのホットソースが鼻に入っちゃうかも〜とかホントくだらなさが最高。

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コロナ禍で暇だったから……みたいな感じで大物スターたちがチラホラ出てくるのが楽しかったですね。

ブノワ・ブランがゲイってのは監督が認めてるんですね。
パートナーっぽい人物がヒュー・グラント演じる男性でした。
「ゲイだからと言って特段騒ぎ立てたくなかった」とことなので、あの自然なシーンになったわけね。

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ジャネール・モネイ素敵。。
苦手なコメディ演技も頑張ってて可愛かったよ!