サクサク展開。中盤の、実は過去にこういうことがあって...という展開が面白い。
トリック自体は呆れるほどシンプルだけど、その構成が新鮮で、見ていて痛快と思わせるのはライアンジョンソンの腕の見せ所。
ただ、前作の「ナイブズ・アウト」という名前をシリーズのタイトルにしたのはいかがなものか。
前作においてはとても象徴的な素晴らしいタイトルだけど、今作には全く関係ない。1作品目が成功したからと安易にその名を借りるのは違うかなと。
今作の「グラス・オニオン」は、その名の通り劇中に登場するガラス製の玉ねぎの建造物やバーの店名を意味するものだけど、透明ゆえに芯まで簡単に透けて見えてしまうというメタファーでもある。
作中でキーとなる燃料の名前が「クリア」なのも、透明さ、明瞭さを暗示するネーミングだろう。
割と良い評価を得ているであろうこのシリーズ。もし次作があるなら、次は本格ミステリを期待。
22.12.28 Netflix
