鑑賞後、何日間もじっとりと重いものが心の中にあって、簡単には消化できなかった。力強い作品。
キャストは全員日本人で、日本が舞台、勿論言語や視点も日本なのに、イーストウッドが監督したことがすごい。恐らく底知れぬ努力があって出来上がったはず。
なかなかに容赦ないグロ描写もあり、戦争の恐ろしさ、残酷さをストレートに伝えてくる。
米兵を捕虜にした後、彼が所有していた手紙を読むシーン、その後に続くシーンでその手紙中の言葉を引用するシーンがとても素晴らしい。
みな同じ人間であり、住む国が違かろうが、同じような暮らしを送っていること、同じような考えを持っているということ。
あらゆる戦争や差別を終わらせるのは難しいが、このシンプルかつ根源的なことを忘れてはならないと感じさせられた。
24.03.10