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スティルウォーターのmz5150のレビュー・感想・評価

スティルウォーター(2021年製作の映画)
3.4
パリのアメリカ人ならぬマルセイユのアメリカ人をデイモンが好演、徹底的に抑制された演出と感情表現で異国で途方に暮れるカウボーイが娘の為に奔走する。静謐で感情を内面に抑え込みながら娘への想い時折り浮上し我を忘れる。異国でのデイモンと心を通わす母娘のドラマと娘の無実を信じて真実を求めて彷徨うデイモンとの2つのドラマが交わる。前半の抑え込んだ演習が急展開するラスト50分での静けさの中にありながらのハラハラ感やデイモンの焦燥感へと繋がり効果的に作用していた。

デイモン中心のドラマ性が強く本来なら感じるミステリーサスペンス的な演出や感覚は皆無であった。この辺りは好みが分かれるかも。
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