このレビューはネタバレを含みます
自分がこういう海外の田舎のドキュメンタリーが好きなのは、たぶん一生触れ合う事など無いであろう見知らぬ遠い場所にいる人達の、作られていないありきたりな普段の生活を垣間見てみたいからなのだろう。
インドのインフラもろくに整っていない田舎に、近代的なバカでかい風力発電の風車が多数立ち並ぶ。しかし村人はその恩恵はほぼ受けられない。水も乏しく電気も不安定な昔ながらの厳しい生活を強いられる。その対比が何とも物悲しい。
生まれ育った場所がこういった村だったなら、教育環境も良くは無いし、この村をいい方向へ導く事が出来る様な人物が現れる可能性も無いに等しいくらい低いだろう。
短編の映画なのでサラッと見たかったが、
トリアーのメランコリアを見た時の様な、自分達にはもう成す術が無く、あとはもうその日が来るのを只々待つしかない的な絶望と鬱々としたものを感じる作品。